2011年は震災の年でした。
それに公共事業のありかたが、昨年に引き続いていろんな意味で問題になった年でもありました。
公共事業による大手ゼネコンの大規模受注工事は、東京スカイツリーのような特化した建設はともかく、全体には減少しています。
マンションの新規建設も一部には多少好調に持ち直したりの波はありますが、総じて以前のような投機目的の需要も減って、数量ともに低下しているのが現状でしょう。
欠陥マンションの摘発もありました。
そのような状況のなかで、耐震性耐候性あるいは省資源性も含めて、木造の個人住宅が見直されています。
人のぬくもりのある自然で地球に優しいという感覚が、現代に見直されているのではないでしょうか。
1950年創業された「ナイス株式会社」は、現在、日本国内で最大手の木造建築の木材の販売会社です。
それは古い伝統的な大工さんの時代の木材提供の会社ではなくて、新しい時代のスタイルを根付かせているからこそでしょう。
Monthly Archives: 12月 2011
トステムは長い間、アルミサッシのシェアナンバー1の企業として、とりわけ日本の戦後の復興から高度成長期における住宅から大型ビル工事の内装資材の供給をリードしてきました。
どちらかといえばビジネスユーザー、建築業者向けの資材メーカーであり、一般消費者には必ずしも馴染みのある会社名ではなかったかもしれません。
それでも、多くの個人住宅やオフィスビル等の窓サッシにはTOSTEMの文字があり、知らず知らずに身の回りに目についた社名かもしれません。
近年ではテレビコマーシャルの宣伝告知もあります。
サッカーJリーグの鹿島アントラーズの公式スポンサーであり、チームユニフォームにはTOSTEMのロゴが胸にあります。
LIXILの参加企業となって、グループ内での総合ショールームで、一般ユーザーへの積極的なアピールはより強く現れることになるでしょう。
住宅の内装設備全般の総合的なプランニングを提唱する会社へと新しい事業展開を始めているようです。
たとえばそれは、耐震・耐久・断熱性にすぐれたSWパネルを使用するスーパーウォール工法の提唱です。
トステムは、2001年にINAXとの経営統合した後、2011年4月にグループ企業LIXILの1部門企業ブランドとして再編されました。
アルミサッシ製造の国内シェアトップを走ってきた業績とブランドと企業としての独自性は存続されています。
国内では、LIXILグループの各企業とのコラボレーションで、合同ショールームにおける消費者への多角的で重層的なサービスでの販売戦略を進めています。また住宅建築資材業界では珍しいインターネットのオンラインショップ等の斬新な手法も採り入れています。
2009年には、韓国企業LNG化学との合弁会社「LNGトステム」を設立しました。
従来は国内の住宅建設市場でのみの企業展開でしたが、同社にとっての初の海外合弁事業でした。
トステムの高い技術力で開発された住宅アルミ建材や産業用アルミ資材を、韓国LGの販売網を通じて、韓国市場に進出することになりました。
高い技術水準のトステムのアルミ資材を、国内需要の全般的な冷え込みにあっても、内外への新たな販売戦略で乗り越えようとしています。
住宅建築関連の市場において、リフォームの需要は,今後も高まっていくように思えます。
地球環境保護問題からはCO2消費を抑えるエコな生活への提案、震災への耐震性住宅への関心、あるいは省資源エネルギーへの関心から冷暖房効率の向上の要求等々。
個人住宅においても、マンション等の集合住宅においても、また新築工事でも、中古のリフォームや補修工事でも、断熱、防音、耐震等に、優れた建築資材、内装材が求められるのは当然の帰結です。
とくに各種住宅建物の窓周りの基本的な建築資材に対する従来からのトップシェア企業であるトステムは、ノウハウを生かしつつ、時代のニーズに対応した新規開発を進めるうえでの新しいフィールドを構築しようとしています。
LIXILというグループ企業の傘下の1ブランドとして、広く他の住宅関連分野の企業とコラボレートすることで、より一般ユーザーへのアピールが可能になりました。
それは同時にトステムという、窓サッシにいわば特化した企業をさらに際立たせることになるでしょう。
高度成長期からバブル期、それは都心の企業やテナントビルから、大型マンション、個人住宅が郊外に伸びる建設ラッシュが象徴的でした。
工期が短縮されて軽量化が要求される建築資材のなかで、窓周りはアルミサッシの採用が密閉性防音性、あるいは腐食しない耐久性等の素材適合性にも優れていますから、主流となりました。
このようなアルミサッシを中心にした住宅設備関連機器開発をトップメーカーとして牽引してきたのがトステムでした。
現在は、嘗てのような右肩上がりの好況期ではなくて、国内の新築件数に勢いはないとしても、リフォーム需要の増加や、住宅建築資材に対するメーカーへの新たな要求もあると思えます。
それは端的にいえば「住宅のエコ」ということになるでしょう。
例えばそれは、クールビズ、ウォームビズに対応した冷暖房効率の向上、省資源の節電対策、震災等への耐震性耐候性の強さ等が、窓サッシ等の住宅資材に求められているということです。
まさにそのような製品開発を、トステムはブランド構築の課題として取り組んでいます。
トステムは、2011年3月から複合企業グループのLIXIL(リクシル)の中核企業として展開するアルミサッシや建材、住宅設備機器のブランド名です。
トステム株式会社は、日本国内のアルミサッシの製造でシェアトップを走っています。
アルミサッシのサッシとは、窓枠として用いる建材のことです。
あるいは、窓枠を用いた建具であるサッシ窓そのものをサッシと呼びます。
窓枠にガラスをはめ込まれるガラス窓が一般的ですが、網戸も防虫網を貼ってあるサッシの一種になります。
サッシの材質は、古くは多く木製や鉄製でしたが、高度成長期を境に腐食に強く加工が楽なアルミニウム合金製のもの、アルミサッシが主流となってきました。
そのトップメーカーが、トステムでした。
アルミサッシは木製サッシと比べると断熱性が悪く、冷暖房効率の低下による節電効果に劣ること、結露が発生するという欠点も指摘されるようになったため、近年では結露の防止や保温性を重視した樹脂製や、屋外側にアルミと室内側に樹脂を使った複合素材の開発もされています。
住宅建設あるかぎり、これからも成長産業といえます。
